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遺伝相談外来(乳がん)

現在、新しく「乳がん」と診断される人は年間約9万人、「卵巣がん」と診断される人は年間約1万人いるといわれています。その中でも乳がんは昨今、増加傾向で女性悪性腫瘍の罹患率第1位となり、日本人の約11人に1人が生涯のうちに乳がんになるといわれています。その中で乳がんの約5〜10%が遺伝性と言われ、年間4,500〜9,000 人もの方が遺伝性乳がんに罹患していることとなり、見過ごすことができないと考えられてきております。

その主たる原因遺伝子としてBRCA1、 BRCA2 の病的バリアントである、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)は、乳がんおよび卵巣がんの家系内集積を認める常染色体優性遺伝の疾患であり、その遺伝 学的な情報を利用したより適切ながん予防の推進のため、各施設においてHBOC 診療の体制構築が急務となってきています。

乳がん・卵巣がんにかかる可能性

当院でもこのような状況を考慮し、日本遺伝性乳がん卵巣がん総合診療体制機構の連携システムに則り、基幹施設または連携施設、協力施設から連携を得て新たな関係の施設体制を構築し遺伝性乳がん卵巣癌症候群の診療を行い、遺伝相談外来を開設する運びとなりました。遺伝性乳がんについての保険診療にて遺伝相談、ならびにハイリスク患者様のサーベイランス(マンモグラフィ、乳腺超音波、乳腺MRI)を行い、希望された方には、BRCA1、BRCA2 の遺伝子検査を行うことができるようになりました。さらにリスク低減乳房切除術(RRM)、乳房再建も可能となりました。

遺伝相談外来(乳がん)のご案内

遺伝相談外来

2020年4月より遺伝性乳がん卵巣がん症候群に対しての診療として、乳がんまたは卵巣がんの既発症者の方はBRCA遺伝子検査が保険適応となりました。

また、当院では、リスク低減乳房切除術(RRM)、乳房再建も保険収載されました。もちろん未発症者のサーベイランスも行っています。

いずれも、十分な遺伝カウンセリングの後に対応可能です。他院からの場合もご相談の上、受入させて頂いております。

 

 

 

非常勤として兵庫医科大学より臨床遺伝部の宮崎彩子准教授による遺伝相談外来(完全予約制)も行い、遺伝子カウンセリングの体制を充実させています。

非常勤医師  宮崎彩子  臨床遺伝専門医・指導医 <遺伝相談外来> カウンセリング外来 3,300 円(税込み)(原則1時間以内)

 

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